導入事例Case
グローバルでのScope1/2/3の排出量のリアルタイム把握を仕組み化
今後はLCAへの対応も視野に
事業内容 | 自動車部品及びそれに伴う金型、機械器具等の開発・製造・販売 |
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従業員数 | 9,763名(2023年3月末現在) |
連結売上高 | 2,611億円(2023年3月期) |
課題と背景 Issues / Background
自動車のサスペンション部品やコントロール部品など主に足まわり機能部品の設計から試作・試験、量産、品質保証までを一貫体制で提供している株式会社エフテック様では、顧客である自動車メーカー各社とともに温室効果ガス排出量の削減に取り組まれています。これまでは表計算ソフトで全18拠点の情報を収集し、報告を行われていましたが、収集にかかる手間やコスト、第三者認証の取得に向けてエビデンスの保管や報告された数値・単位の整合性の確認、排出係数の管理など課題を感じられていました。
導入のねらい Purpose
- 温室効果ガス排出量算定における開示情報の信頼性向上と効率化
- グローバルでの算定体制の構築
導入サービス・ソリューション Services / Solutions
- GHG Visualizer
エフテック様ではGHG Visualizerを導入し、最初の取組みとして、各拠点で発生するScope1/2算定を効率的に進めることからスタートされました。活動量の登録時に請求書などのエビデンス類をアップロードし、保持できることから報告される数値の確認を効率できるようになりました。
また、活動量の各月の推移も拠点毎に把握できることから、入力ミスのチェックを行えるだけでなく、各拠点での排出量削減に向けた取組み状況を可視化、分析することができるようになっています。
今後の展開として、グローバル各拠点がGHG Visualizerの拠点入力機能を利用することによって、収集業務を効率化させるだけでなく、各拠点が自らどの程度の温室効果ガスを排出しているのかを把握し、各々削減に向けた取組みを行えるようになることが期待されています。
また、Scope3排出量の可視化に向けても取組みを開始されています。
クラウディオを選んだポイント Reason
エフテック様ではクラウディオが掲げるサプライチェーンのオペレーションにサステナビリティの仕組みを組み込む「サステナブルサプライチェーンプラットフォーム」というコンセプトに共感いただいたことが採用のポイントとなっています。
また、コンセプトだけでなく、お客様の要望をタイムリーに取り入れて製品機能に反映する柔軟性や拡張性についてもご評価いただいております。例えば、自動車業界では製品単位でのカーボンフットプリントを求められるようになってきており、サプライヤであるエフテック様も部品レベルでの温室効果ガス排出量の算定と報告が必要となりました。そこで、GHG VisualizerでLCAによる可視化を行うための新たな機能に対してユーザー様の視点から様々なご要望を出していただき、製品開発を進めております。